鳴子小学校体育館に入ると、2メートルもある大きなこけしが出迎えてくれた。体育館では展示をするだけでなく実演や販売、こけし祭りの歴史に関するコーナーもあった。特に実演のコーナーは人気があり、職人の技を生で堪能できた。制作をしている時は見ているこちら側も息をのむほどで、こけしに表情を付けるというようなミスのできない細かい作業などは特に集中していた。
9月1日の夕方18時30分から開始されたパレードも盛り上がった。はりぼてこけしやお神輿が駅前商店街を練り歩き、お祭り会場となったゆめぐり広場では特設ステージが設けられた。ステージではこけし囃子や下駄タップによさこいなどが披露され、お酒好きにはたまらない「鳴子の風早飲み大会」も開かれた。
また、9月1〜2日の同日に開催された鳴子温泉神社祭典も盛り上がりを見せた。1日目の前夜祭神事を皮切りに献湯式パレードがはじまり、9月2日には神輿渡卸や獅子舞、そして「全奥羽招待高校相撲鳴子大会」「鳴子温泉神社奉納剣道大会」が開催された。温泉神社の敷地内には土俵が設置されており、選手たちは熱さに負けることなく全力を出し切っていた。個人・チーム戦が行われ、3連勝や5連勝といった快進撃もあり会場に拍手が巻き起こっていた。
全国こけし祭りは今年で58回目の開催となり、鳴子を代表するお祭りと言っても過言ではない。全国こけし祭りに参加ができなかった方も、「日本こけし館」や商店街には実演をしているお店もあるので、こけしの素晴らしさを味わってもらいたい。
また、来週の9月8日〜9日には岩出山地域にて政宗公まつりも開催されるので、こちらも訪れてみてはいかがだろうか。



